色々含めてまとめてたこす!

なんでもかんでもだらだらと喋ってます

悔しい

 僕らにとって毎週金曜日の昼休みは、音楽室を使わせてもらって、歌を歌えて演奏ができる、大事な時間です。

その中でも今週の金曜日は特に大事な一日でした。

先週の金曜日に、クラスメイトの女の子5人が来てくれたけど、時間が足りなくて歌えなかった楽曲を、次の週にやろうと持ち越しました。

わざわざ聞きに来てくれるのだから、絶対に楽しませてあげたいなあと意気込んでいたのです。

ちょうど、昼休みのあとには内科検診があったので、僕らはいち早く体操服に着替えてすぐさま音楽室に向かいました。

披露するのは自分の声域にはきつすぎる楽曲だったし、これまでの演奏の中でずば抜けて緊張していました。

だけど、練習を重ねるうちに実力が上昇していて、きっとうまくいくだろう、という自信に満ち溢れていました。

演奏が成功して、いいねー!!と拍手をもらって、みんなに笑顔になってもらえる、そのはずでした。

だけど結果は、たった1つ、僕の心の弱さがすべてを駄目にしてしまった、そんな印象です。

性格のきっつい、別のクラスの女の子らが音楽室に入ってきて、わざとらしくあざ笑うようにくすくすと笑い声を立ててきました。この笑いは僕の歌に対してのもの。

そして、こんなに悪質な嘲笑を受けたのが初めてだった僕は、大変な苛立ちと共に不安感におそわれました。

結局、そんな心境になりながら一生懸命に歌いはしたのですが、来週も聞きに来るよ!と言って来てくれたけどこちらなんて見ずに話をしていた人がいたり、隣では知らない工業の女の子が僕らとは関係ない話だけど気持ち悪い気持ち悪いと言っていて気が散ったり、先程の嘲笑を何度も思い出して歌いたくなくなったりと、辛い心境でした。

環境といい脳内といい、ごちゃごちゃしすぎてろくな演奏ができなかったように思います。

昼休みのあと、しばらくショックを受けて立ち直れず、バンドメンバーや聞きに来てくれた友達に心配をかけてしまいました。

慰めの言葉をかけてくれて、いい友達に恵まれたなあと嬉しく思いつつも、聞きに来てもらっておいて、こんな情けない姿を見せてしまって、悔しくて仕方がないです。

哂われるのは覚悟の上始めたバンド。それなのに、こんなにも落ち込んで迷惑をかけてしまって、申し訳が立たない…。

だけど、少し立ち直った今考え直してみると、気弱な僕が落ち込んでしまったのは、嘲笑されたことだけが温床じゃないような気がしてきます。

聞きに来てくれた人たちが皆演奏を楽しんでくれて、時に一緒に歌ってくれたならば、昼休みの時間内に立ち直れていたのではないでしょうか。

嘲笑されたことは僕が心に不安を作るためのただのきっかけで、聞いてくれなかった友達2人の態度が僕の自信を摩耗させたような気がします。

2人を楽しませられなかったのは僕らの実力不足で、来てくれたことは本当に嬉しかったのですが、しかし聞いてくれないのであれば、むしろ来てもらえないほうがよかった。

僕にとって歌は自分の一番の取り柄で、大切な特技です。これをすべて否定されてしまうと、楽しませてあげなきゃと張り切っていた分、あまりの反応の薄さにショックを隠せません。

興味がないのなら、来てもらっても悲しい思いをするだけです。

僕らの実力不足が原因の上、来てもらっておいてこんな風に言うのは大変失礼なのですが、少し嘆きたくなってしまいました。

どうやら少々込み入った話をしているようだったし、悪気なんて一切ないのだから、次に来てくれた時には、聞き手も僕らも晴れ晴れとした気持ちで楽しみたいものです。

今回の一件で、僕が落ち込んでしまった原因は、僕自身の心の弱さにほかなりません。

そして、僕らは来週からも変わらず金曜日は音楽室で練習をします。

自分がどれくらいこのバンド活動に力を入れているのかを知ることができましたし、バンドのボーカルとしての自覚をより強く持ち、練習を重ねてたくさんの人を楽しませられたらと思います。

 

ありがとうございました!